普通に動いていたPCがある日突然動かなくなったり、画面が表示されなくなったりすることがあります。
自作PCの組み立て時もはじめ起動していたのに画面が表示されなくなったりする事があります。
そんな時は、UEFI(BIOS)の設定を変更する前にCMOSクリアが有効です。
CMOSクリアとは
CMOSクリアとは、マザーボードのメインROMに記録された設定内容を初期の状態に戻すことを言います。UEFIやBIOSで設定した情報もリセットされます。
パソコンを自作する場合は覚えておきましょう。
CMOSクリアのやり方、実行方法
CMOSクリアのやり方は2つあります。
ジャンパーピンでCMOSクリアする方法と電池を外す方法です。
ジャンパーピンでCMOSクリア
ジャンパーピンでCMOSクリアする方法は電源ケーブルを抜いた状態でマザーボードの基板上にあるCMOSクリアのジャンパーのところにジャンパーピンをセットします。(ジャンパーはマザーボードの説明書を確認してください。)
ジャンパーピンをセット後10秒~15秒程放置してジャンパーピンを外せばOKです。CMOSクリアされます。
※ジャンパーピンは必ず外しましょう。
ジャンパーピンがない場合
ジャンパーピンがない場合はCMOSクリアのジャンパーにドライバーなどでショートさせることでCMOSクリアできます。時間はジャンパーピン設置と同様、10秒~15秒程です。
マザーボードのボタン電池を外したやり方
CMOSジャンパーがわからない、ジャンパーピンがない場合に有効なのが、マザーボードの基板上にあるボタン電池を外したCMOSクリアです。
やり方は電源ケーブルを抜いた状態でマザーボードのボタン電池を外します。
ボタンを外したら30秒~40秒程待ちます。
その後、ボタンをセットすればCMOSクリアした状態になります。
CMOSクリアの注意点・デメリット
CMOSクリアを行う場合で注意点、デメリットがあります。
CMOSクリアの注意点
CMOSクリアの注意点を紹介します。
1,CMOSクリア時は必ず電源コネクターを抜いた状態で行います。
できればマザーボードと電源ユニットを繋いでいる線やコネクタは全て外しましょう。
2,電源コネクターを抜いたら確認と滞留している電気が無くす目的で電源ボタンを1度押しましょう。
3,ピンやボタン電池に触れる場合は静電気に注意する(静電気防止の手袋やリストバンドを付けましょう。ない場合は作業前に絶縁体に触れる)
CMOSクリアのデメリット
CMOSクリアを行うとマザーボードに記録された設定内容が初期化されます。
UEFI(BIOS)の設定を変更しているPCの場合、マザーボードの設定が初期化されてしまうのでPCの起動がおかしくなることがあります。UEFIやBIOSの設定を変更した場合は必ず記録しておきましょう。
UEFI、BIOSで設定を変更した事がなくCMOSクリアでOSが起動しなくなる場合もあります。
CMOSクリアでOSが起動しなくなる理由の多くは起動ディスクの順番です。OSがインストールされているストレージが一番はじめに起動する設定になっているか確認しましょう。
CMOSクリアでもUEFIやBIOSのアップデートで生じた不具合は改善できません。(※アップデート時におかしくなった場合、CMOSクリアで正常になる場合もあります。)
CMOSクリアでアップデートされたUEFIやBIOSがダウングレードされるわけではないからです。
UEFIやBIOSのアップデートは慎重に行う必要があります。
BTOやメーカーの特注パソコンなどはUEFI、BIOSでRAID設定されていた可能性もありますので納品時の設定を確認しましょう。
PCの自作は面倒ですがPCのトラブルに詳しくなります。
以上、CMOSクリアのやり方とデメリット・注意点でした。